現代人は日々、時間に追われた生活をしています。
世の中には様々な時短テクニックに関する情報があり、忙しい毎日を何とかしようとそういった情報を活用している人も多くいるでしょう。
時間の有効活用には効果的なこともありますが、使い方によっては逆効果になってしまうことがあるので気をつけたいものです。
休息時間も仕事のことを考えていては、ネガティブな気持ちが溜まってしまう
時間を有効活用するために、せっかく良い時短テクニックを取り入れても、空いた時間でまた別の何かをやってしまえば、いつまで経っても忙しさから解放されることはありません。
忙しさから解放されるためには、まずはいつも何かをやらなければいけないという固定概念から脱することが必要です。
仕事の効率性を高める為に適度な休息を取り入れることが大切です。
しかし、この時に仕事を中心に考えてしまうと、せっかくの休息時間も仕事のことばかりを考えてしまうようになります。
仕事の合間の休息時間であれば仕方がないことですが、休日になっても仕事のことばかり考えてしまうようでは、効果的な休日とは言えなくなってしまうでしょう。
同じように休息や休日を取りながらでも、仕事を基本に考えずに、休みを主体に考えると、物事への意識も大きく変わっていきます。
最近は過労による健康問題が多く発生しています。
過労を防ぐための様々な取り組みも行われています。
ですが、いくら休みを増やしても、基本が仕事のための休息だと捉えてしまうと、常に気持ちは仕事に向いてしまうでしょう。
これでは精神的に休まることがなく、を抱えてしまいます。
休んでいても気持ちはここにあらずの状態では、本当の休息とは言えなくなってしまいます。
しかし、休むことを基本に考え、休むために仕事を行うという風に考え方を切り替えてみるのも一つの方法です。
スケジュールを立てる時は、まずは休みを入れてしまいます。
その上で空いた時間で仕事を行っていくようにすれば、自然と仕事も効率よく終わらせることが必要になってきます。
しかし、休みが前提にあるため、仕事もより効果的に早く終わらせるかを考えるようになり、モチベーションも高まり、集中して行うことができるようになります。
仕事の効果は時間と比例ではない
仕事が最優先になってしまうと、時間が空いたら休むというのでは、いつまでたっても休みを取ることはできないかもしれません。
また、集中力はそれほど長くは続かないものです。
そのため、最初は集中できても、徐々に集中力がなくなってしまい、ダラダラと効率の悪い仕事を続けてしまう結果になってしまいます。
休みを基本に考えるだけでも、仕事への取り組み方が変わっていき、今までよりも効果の高い仕事ができるようになるかもしれません。
中には自分は好きな仕事をしているから、仕事中心で良いと捉えている人も少なくはないかもしれません。
自分で疲労を感じていなくても、無理が続けば、確実に疲労は溜まっていきます。
無理をして仕事をして、ある時大きな病気をしてしまえば、病気を回復させ、日常生活に戻るまでかなりの時間を要してしまいます。
しかし、適度に休息や休みを入れながら、仕事をしていけば、心身の健康も維持しやすくなりますし、大きな病気のリスクを下げることもできます。
その為、途中でやむ負えず、仕事を中断させることがないので、安定した収入を得やすくなります。
仕事の効果は必ずしも時間に比例しているものではありません。
短時間でも集中して効果を上げれば、トータル的には短い時間でも成果を高めることができます。
その為にもこまめな休息や休みが必要になります。
仕事が上手くいかない時は、どうしても無理を押して、仕事を続けようとしてしまいます。
どうしてもやむ負えない場合は仕方がないかもしれませんが、そうでなければまずは一呼吸を入れる習慣をつけて行きたいものです。
少し休息を入れるだけでも、気持ちがリラックスできます。
このリラックスする時間というのが、良いアイデアを生んでくれる時間になります。
心身の健康あってこそ、充実した人生を送ることができる
良い仕事というのは単に時間を切り売りするものではありません。
逆にそのような時間を切り売りするような仕事は、AIの発達により、今後はなくなってしまうかもしれません。
良いアイデアは良い仕事を生み出します。
何かに煮詰まった時、ふとした時に良い解決策が見えてくることもあります。
それは必死に悩んでいるときではなく、案外全く違うことをやっていたり、リラックスしている時に生まれやすいものです。
休息や休みは決して無駄なものではなく、むしろ有効的な時間だと言えるでしょう。
心身を休めるだけではなく、思考を整理したり、良いアイデアを発見できる時間にもなります。
休息や休みを充実させることは、結果的に仕事やその他の時間をも、有意義に過ごすことができるでしょう。
何らかの問題を抱えている時に、なるべく距離を置いて俯瞰的にみることも必要です。
近すぎると解決策がわかりにくくなってしまうこともあります。
また、近すぎると感情的になってしまい、さらに問題が悪化してしまう可能性もあります。
仕事や家事など、毎日の中でやるべきことはたくさんあるかもしれません。
しかし、それらに追われた毎日を送っていると、気持ちのゆとりがなくなってしまい、心身ともに疲れ果ててしまいます。
この悪循環を断ち切るためにも、休むための仕事や家事という風に考え方を切り替えてみるのも良いでしょう。
長年の習慣やそれが当り前だと思っていたことを、意識改革していくことは難しいかもしれません。
しかし、心身の健康があってこそ、仕事や家事を行うことができますし、充実した人生を送ることができます。
ちょっとした意識の捉え方で、自分や周りの状況は変わっていきますし、見え方も違ってきます。
どう見ていくかは自分の判断によるところが大きい分、自分が変われば周りも変わるものです。
まとめ
効果的な方法をいくら取り入れても、毎日が忙しくて時間に追われてしまっていては、いずれ行き詰まりを感じてしまい、心身にも支障をきたしてしまうでしょう。
心身は一度壊れてしまうと、健康に戻すまでにはかなりの時間を要してしまいます。
そうならないためにも、心身の健康を第一に考えた生活を送っていくことが大切です。
大きな病気になってしまうと、自分だけではなく、家族や周りの人たちにも心配をかけることになってしまいます。
日頃から自分の健康管理をきちんと行っていくことが、周りの人たちを幸せにすることにも繋がります。
その為には仕事や家事、その他のやるべきこととどう向き合っていったらよいのかを、今一度考えてみる必要があるのかもしれません。