体重を気にする必要はない!?


きれいな体になりたい、と願う女性はたくさんいると思いますが、ではきれいな体になるためにあなたは何をしますか?

「まず、やせる!」

と考えた人、ちょっと待ってください。

やせるだけではきれいになれません。

体重計ではわからない、キレイを目指すためのポイントを紹介します。

体重が「増えた」「減った」で、一喜一憂していませんか?

若い女性も年配の女性も、体重を気にしている人は多いですね。

「昨日食べ過ぎて1kg太った」

とか、

「最近夕飯が遅くて大台に乗ってしまった」

と嘆く声を、誰しも周りの女性達から聞いたことがあるかと思います。

でも、体重は目安です。

例えば、30代の二人の女性、A子さんとB子さんを例に挙げて説明します。

A子
私は標準体重でしたが、最近おなかのぜい肉が気になってきたので、ダイエットを始めることにしました。

ダイエットの方法は、単純に食事を減らすこと。

朝はトーストだけ、間食は半分くらいに減らして、夕飯はご飯を抜く…運動は嫌いなのでしませんでした。

そして3か月、頑張って食べる量を減らし続けました。

すると5kgの減量に成功!…したのですが、肝心のおなかのぜい肉は、多少減ったものの、思ったほどの変化はありませんでした。

B子
私はもともとバランスの取れた食生活をしていましたが、運動とは縁遠い生活をしていました。

もともとの標準体重でしたが、おなかの肉が気になり始めたので、何とかしようと決心しました。

私は食べることが大好きなため食事量を減らすことはせずに、筋肉トレーニングを中心にした運動を生活に取り入れることにしました。

とくに腹筋を鍛えるトレーニングに力を入れながら運動を継続したところ、半年たったあたりで体重が少し増えてしまいました。

頑張って運動をしているのに…、と少しショックでしたが、増える体重とは逆に、なんとおなかのぜい肉は少し改善されていきました。

その後もトレーニングを続け、2年後には体重が5kg増えたのにもかかわらず、『見た目』がすらりとした美しい体になりました。

どうでしょうか?

このように、美しい体には体重のコントロールではなく、『見た目』が大切なのです。

大切なのは、『見た目』。健康的な筋肉をつけよう!

きれいな体になるためのポイント、『見た目』。

その『見た目』をよくするには、筋肉を増やすことが重要です。

ところが、「筋肉をつけるって、マッチョになりそうでいやだ」「筋肉をつけると、逆に太くなりそう」などと、女性の中には間違った筋肉のイメージを持っている人も少なくないようです。

実は、もともと女性には男性ホルモンが少ないため、筋肉が付きにくいのです。相当頑張ってトレーニングをしないと立派な筋肉はつけたくても付きません。

マッチョになることは気にせず、自分がなりたい『見た目』に近づけるトレーニングを続けることが大切です。

また、筋肉に対する別の誤った認識としては

「筋肉をつけても、筋肉トレーニングをやめてしまったら、脂肪に変わってしまう」

という話も聞きます。もちろん、これも間違いです。

トレーニングをやめることで、筋肉が減ってしまうのは確かですが、それとは別に食べ過ぎなどが原因で脂肪が増えてしまうのです。

ちなみに40歳をすぎると、筋肉は鍛えないと少しずつ減っていきます。しかし80歳になっても90歳になっても、筋肉はトレーニングでつけることができます。

安心してトレーニングを行い、健康的な筋肉をつけることを目指しましょう。

トレーニングを始めたら、次に問題になるのがやる気の維持です。続けなければ健康的な筋肉は手に入りません。

モチベーションを維持する方法としてお勧めなのが、自撮りです。なるべく体のラインがわかる服を着て、同じ角度から週に1度、または1か月に1度撮影をしてください。

筋肉トレーニングで体が変化するのは本当にわずかずつですから、自分や家族では変化に気づきにくいです。

しかし撮影をしておけば、変化を見て感じ取れるのでお勧めですよ。

お勧めしたい筋肉トレーニング

それでは、具体的にどんなトレーニングをすればいいのか、今回は立ったままできるスクワットを中心に紹介します。

スクワット

トレーニングの王様といわれるスクワットは、ほんの少しのスペースでもできるとても手軽な筋肉トレーニングです。

スクワットでは足の筋肉や、体幹を鍛えることができます。

ただし、自己流でやってしまうと膝や足首を痛めてしまい、へたをすると運動どころではなくなってしまうので注意してください。

■やり方

①足を肩幅に開きます。足先はやや外側に向けてください。

②股関節を折りたたむように曲げます。同時にお尻を後ろに引きながら、ゆっくりとひざを曲げます。膝は足先よりも前に出さないようにします(前に出すとひさを痛めます)。

③余裕のある人は、太ももが床と平行になるまでゆっくりと上体を下げます。この時、腹筋を意識して背中が曲がらないように気を付けましょう。腕は前で組む、前方へ伸ばす、腰に手を当てるなど、好きな位置で大丈夫です。

④数秒態勢をキープしたら、ゆっくり立ち上がります。

 

ランジ

スクワットの変形版です。

スクワットよりもバランス力が必要とされますので、スクワットができるようになってからチャレンジすることをお勧めします。

この運動ではスクワットの効果に加えて特にお尻と、太ももの裏の筋肉が鍛えられます。

美脚、美尻を目指す人に非常に人気のあるトレーニングです。

■やり方

①足を前後に開きます。開く幅はいつもの歩幅の1.5倍程度です。足先は正面を向くように立ちます。体は床と垂直になるように、腹筋を使って引き締めます。

②前後の足を曲げながら状態を下げていきます。重心は前足にかけます。前足のひざが足のつま先より前へ出ないように注意しながら、上半身のバランスも崩れないようにします。

③前足のひざの角度が90度になるまで曲げていきます。

④数秒態勢をキープしたら、ゆっくり立ち上がります。

まとめ

きれいな『見た目』手に入れるには体重ばかりを気にするのではなく、日ごろからコツコツと筋肉トレーニングを続けていくことが大切です。

そのために今回紹介した運動、スクワットやランジは、人によりできる回数が違うので自分の現状に合わせて続けられる回数を設定して習慣にしましょう。

はじめから許容範囲を超えた回数を設定して、筋肉痛で続けられなかった、なんてことのないようにしたいですね。

もちろん、普段から体をよく動かすことや、バランスよく食べることも大切です。

アクティブに1日中家事を行えばフルマラソンにも匹敵する運動になるそうですし、食事からは筋肉の材料を体にとりいれることができます。

さらに、きれいな『見た目』のための努力で『健康』も手に入ります。

ぜひ健康的な筋肉を手に入れて、筋肉トレーニングをし続けられる体を目指しましょう。